
映像制作者が忘れがちな、“客観的な価値”の話。
「この30万円の動画、あなたなら買いますか?」
正直に言えば、僕は買わないと思います。
いや、よほど明確に売上に直結すると確信できるなら話は別だけど——
少なくとも、ちょっと頑張って開業したばかりの飲食店をやっている自分だったら、たぶん買わない。
でも不思議なことに、映像を作る側になると、
この“30万の動画”が「全然安い」と思えてくる。
編集に〇時間、ディレクションに〇日、カメラ機材のレンタル代も含めて……
「これで30万?むしろ赤字じゃないか?」って感覚になる。
その気持ちはよくわかる。僕も制作者側だから。
でも、その感覚のまま、映像を“売る”のは危ない。
今日はその話をしたい。
「誰の財布感覚で値付けしてる?」という問い
映像の見積りをつくるとき、
制作側はよく“自分たちの工数”で価値を判断してしまいがちです。
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この編集はかなり時間がかかったから…
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撮影も2日回したし、スタッフも多かったし…
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クオリティは過去イチです!
それは間違ってない。
でも、それって制作側の事情であって、クライアントの“財布感覚”とは別の話なんですよね。
たとえば、町の美容室が「新しいPR動画を作りたい」と思ったとき。
30万の見積もりが出てきたら、どう感じるでしょう?
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撮影に使う1日分の営業を止める必要がある
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動画の再生回数やCVが読めない
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そもそも今まで広告費を月3万円しか使ってなかった
そんな状態で、「30万円の動画、どうですか?」と聞かれても——
買わないのが普通なんです。
「映像には価値がある」と思いすぎる罠
僕たちは、普段から映像に関わっているからこそ、
“映像の力”を信じすぎてしまうリスクがあります。
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映像の方が伝わる
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ストーリーで印象に残る
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テキストや画像より感情が動く
全部、正しい。
だけどそれは、「映像の使い方」までセットで考えられて初めて価値になる。
「映像のその後」に責任を持ってるか?
僕が今、**株式会社EasyEaseで大事にしているのは、
「映像の先を一緒に考えること」**です。
納品した後にどこに載せるか?
誰に届けるか?
サムネイルは?尺は?広告運用は?SNSでのオーガニック運用?
動画が埋もれたら、それはただの“装飾物”です。
逆に、編集や撮影が多少粗くても、
ちゃんと届け方・活かし方までセットで提案すれば、
動画1本でしっかり成果が出ることもある。
だから僕らは、
「撮影・編集をやる制作会社」じゃなく、
**「映像で成果を出す並走パートナー」**として動いています。
実際に、こんな案件がありました。
ある飲食店さんに、PR動画の相談をされたとき。
店主は「動画って必要ですかね…」と懐疑的でした。
正直、初期予算もほとんどない状態。
でも僕は、フルで作り込む映像ではなく、
「お店の雰囲気が1分で伝わるスマホ向け動画+クーポン+SNSでの発信」を提案しました。
撮影も半日、編集もシンプル。
金額はかなり抑えました。
結果として、動画をInstagramに出した直後から、
ポツポツと来店者数が増え、初めてリール経由で予約が入ったそうです。
数十万の“アート作品”じゃなくても、
ちゃんと届けば、動画は“投資”になる。
僕が意識してる“逆転の視点”
僕は見積もりをつくるとき、なるべく**「自分だったらこれに払うか?」**と考えるようにしています。
映像制作者じゃない自分なら?
その業界の経営者だったら?
会社の決裁者だったら?
これ、やってみると意外と答えが変わる。
映像は「いいものを作れば売れる」世界じゃない。
“相手の財布感覚”と“成果の想像力”にフィットしたときに、はじめて買ってもらえる。
最後に:映像制作者が“売る側”に立つなら
僕たちは、ただの「編集者」や「カメラマン」ではない。
クライアントの事業や集客を一緒に背負う「パートナー」になれる存在です。
だからこそ、“自分だったら買わない”映像を売っていないか?
この問いを常に持っていたい。
制作にこだわるのはもちろん大事。
でも、それと同じくらい「どう使われるか」「どう届けるか」にも責任を持てる人間が、
これからの時代、選ばれる映像制作者なんだと思っています。
映像の“その後”まで考えるパートナーをお探しの方へ
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