
AI進化のスピードと映像業界のざわつき
「もうここまでできちゃうの?」
最近出てきたAIを触っていて(AI紹介YouTuberの動画を見ていて)、こんな感覚を持った人は多いはずです。
ChatGPTやSora、Runway、Stable Diffusionといったツール。
新しい技術が出るたびに、「もう人間は不要になるんじゃないか?」「映像業界でいつまで食べていけるかな…」という声があふれます。
特に映像業界は“時間と人手”がかかるからこそ、AIのインパクトが直撃する。
実際に現場にいると必ず出る会話があります。
「これさ、あと何年したら俺らの仕事なくなるんだろうね?」
これはもう笑い話じゃなくなっていて、真顔で語られるようになってきたんです。
AIが代替する領域 ― もう仕事が消えている現実
AIは“ルール化できる仕事”から置き換えていきます。
映像で言えば編集のカット作業など。
例えばイベント動画のダイジェスト。
数時間分の素材をAIに読み込ませれば、出演者の表情や盛り上がりのシーンを自動で抽出し、音楽に合わせてまとめてくれる。
従来は編集者が2〜3日かけていた作業が、AIを活用すると数秒〜数分。
「アメリカの映像制作現場では、AIによって『スクリプト同期』『素材整理』『音声切り出し』といったアシスタント編集者が担う定型業務の自動化が進んでおり、一部では人員構成にも影響が出ているようですまた、エンタメ業界全体では、今後3年で約20万人の職が生成AIの影響を受ける可能性が指摘されています (※ GPT調べ)
テロップやカラコレもそう。
日本語字幕を1時間分打つのに人がやれば丸一日。
でもAIなら一瞬で出てくる。
さらにナレーション。
プロのナレーターに依頼すれば10万円前後。
でもAIなら月額数千円程度、無料もあったりする(制限あり)
イントネーションや声色のバリエーションも豊富で、すでに“使えるかも?レベル”に達しています。
Googleが出した自動音声生成は息づかいまで表現してくれる…
こうした“人の作業”から“AIの置き換え”がすでに始まっていて、外注費を圧縮する企業が増えている。
つまり一案件あたりの平均単価が下がりつつあり、このままだと価格競争に飲み込まれます。
AIが苦手な領域 ― 「共創」と「提案力」
ただし。
現状では「AIがあれば全部解決する」わけじゃない。
映像は“成果”が出なければ意味がないからです。
例えば――
ある企業が250万円かけて映像を制作しました。
でも代理店は「納品して終わり」。
クライアントはその動画をYouTubeにアップ。
結果、数十回再生で終了。成果ゼロ。
これ、業界では“あるある怪談”です。
もし最初から「どの媒体に流すのか?」「ターゲットは誰か?」「どう測定するのか?」「ゴールは何か?」を一緒に設計していれば、結果は変わったはず。
つまり、映像制作に必要なのは“提案力”。
「映像をどう使うか?」まで描ける制作会社だけが、再発注を勝ち取っていくんです。
AI時代の制作会社の課題
上記のように、AIの進化によって、動画の自動編集やテンプレ制作はどんどん精度が上がっています。
この流れに乗ろうと制作会社はAIを徐々に活用し出すでしょう。
しかしその努力は虚しく「価格競争」に巻き込まれて淘汰されていく。
なぜか?
全ての制作会社がAIを活用し同レベルの動画を作るようになり、制作会社の優劣が価格でしかつけれなくなるからです。
でも、クライアントが本当に求めているのは「価格」ではなく「ではなく 成果。
その成果を出すためには、
-
どう活用するかを設計する“提案力”
-
制作だけでなく、運用・分析まで見据えた“伴走力”
-
クライアントの課題を一緒に解決する“パートナー視点”
これが欠かせません。
AI時代に生き残る制作会社は、「安く納品して終わり」ではなく、成果を共に作る存在になれるかどうか。
ここにシフトできるかどうかが、最大の分かれ目。だと思ってます…
CUROCOは、その力を広告代理店や制作会社が身につけられるよう、内部に入って一緒に仕組みを作っています。
もちろん自社でも直接企業様にソリューション提供をしておりますので気になる方はお声がけください。
https://easyease.net/service/curoco
未来予測 ― AIが“ソリューション提案”まで担うようになったら?
ここでひとつ仮想の未来を考えてみます。
「でもAIは編集や生成はできても、提案〜撮影まではできないでしょ?」
そう思うかもしれません。
でももしAIが クライアントの感情や空気を読み取りながら、最適なソリューションを提案できる存在になりドローンなどを使い撮影までできる ようになったらどうでしょう?
例えば:
-
クライアントが「本当に求めていること」を感情解析で把握する
-
それを踏まえて「撮影企画」を即座に立案
-
AIが撮影・編集を自動で実行
-
運用フェーズではデータを解析し、改善プランをクライアントにプレゼン
…ここまで一気通貫でできるAIが現れたら、制作会社や代理店が担っていた領域の大部分が置き換わってしまう。
「まさかそこまで…」と思うかもしれませんが、技術の進化スピードを考えると、10年後には現実になっているかもしれません。
10年後、弊社はどう立ち回るか
1. 映像業界は辞めていない…はず
-
人が人に影響を与える力は、最後まで残ると思う。
たとえば、AIが提案しても「誰が責任を持つのか」「誰と一緒に仕事するのか」は依然として人の信頼関係に依存する。 -
ブランドや物語を紡ぐ文脈作りは、人間の経験や価値観が大きく関わる。ここはAIが完全に置き換えるには時間がかかる。
2. 備えるためにやること
-
AIを“敵”じゃなく“共働者”にする
生成・編集・分析はAIに委ねて、人間は「文脈」「解釈」「戦略」にシフトする。 -
提案力を商品化
「なぜその映像を作るのか」「その映像でどんな成果を出すのか」を言語化できる制作会社になる。 -
コミュニティ化・ブランド化
技術よりも「この人と仕事がしたい」と思われる存在を目指す。人間性やネットワークはAIでは奪えない。
3. もしAIが“完全代理店”になったら?
-
「人が人に見せたい世界」を翻訳する存在に立ち回る。
企業や人が抱える曖昧な感情やこだわりをAIに渡せる形に整理する「AI通訳者」になる。 -
産業を横断する立ち位置に立つ。
映像業界というより「コミュニケーション産業」として、映像を核にした提案者であり続ける。
「映像を作る会社」から → 「AIを使って成果を最大化する会社」に立場を変えて生き残る。
質問
もしAIが成果にコミットできるようになったら、あなたはどう立ち回りますか?
弊社はすでに準備を始めています。
自社だけでなく、代理店と共に、“再発注が続く仕組み”を作りにいくために。
AIに奪われるのか。
AIと一緒に伸びるのか。
分かれ道は、もう目の前に来ています。
その後の未来はもう少し見えて来てから考えます。