イベント

周年イベント映像、稟議が通りやすい会社と通りにくい会社の違い

周年イベント映像、稟議が通りやすい会社と通りにくい会社の違い

周年イベント映像の提案、出したはいいけど「一旦持ち帰ります」で止まったこと、ないだろうか。イベント会社さんの提案書を横で見せてもらう機会が多いが、通る提案書と通らない提案書には、はっきりした違いがある。今回はその違いを、実際に稟議を通すための具体策として書いていく。

周年イベント映像の稟議が通らない提案書に共通する3つの穴

周年イベントの映像提案は、他の演出と違って「経営層の決裁」を通らないといけない場面が多い。社内イベントの担当者がいくら気に入っても、最終的に役員や社長が首を縦に振らなければ予算はつかない。ここを見誤ると、担当者止まりで提案が消える。

通らない提案書には、大きく3つの穴がある。

穴①:金額しか書いていない 「オープニングムービー制作費:30万円」だけが書かれた見積もり。これでは決裁者は何に金を払うのか判断できない。何分の映像で、何が映って、それが会場でどう流れるのか、イメージできる材料がない。

穴②:過去の実績が「他社事例」のまま 「弊社の制作実績」として他の企業の映像を見せるのは悪くない。でも自社の周年イベントに当てはめたときにどうなるかまで翻訳されていないと、決裁者には「よそはよそ、うちはうち」で終わってしまう。

穴③:目的が「演出」で止まっている 「会場を盛り上げます」「感動的な演出になります」だけでは、決裁者が求めている「投資対効果」の言葉になっていない。周年イベントの映像は、社内向けなら求心力、社外向けなら会社の信頼構築という経営目的につながっている。そこまで書けているかどうかが分かれ目になる。

周年イベント映像の稟議を通す提案書のイメージ

稟議を通す提案書の作り方(具体的な段取り)

ここからは、イベント会社さんに提案する際に一緒に組み立てている段取りを出していく。

ステップ1:決裁者が誰かを最初に聞く

これは基本だけど抜けがち。周年イベントの場合、決裁者が「人事部長」なのか「社長本人」なのか「経営企画」なのかで、刺さる言葉が全然違う。

社長が決裁者なら、映像を通して「会社の歴史や理念がどう伝わるか」を軸にする。人事部長なら「メンバーのモチベーションやエンゲージメント」を軸にする。ここを提案前に必ず確認しておくこと。

ステップ2:見積もりを「型」で見せる

金額だけをポンと出すのではなく、構成案とセットで出す。

例えばオープニングムービーなら – 会社設立からの歩みを振り返るパート(30秒) – 現在のメンバーやプロジェクトを紹介するパート(30秒) – 未来へのメッセージパート(20秒)

という構成案を先に見せて、その上で金額を提示する。決裁者は「何にいくら払うか」が見えて初めて判断できる。

ステップ3:静止画ベースの入口を用意しておく

周年イベントといっても、予算規模は会社によって全く違う。創業5周年の企業と創業50周年の企業では、決裁者が動かせる金額の桁が変わってくる。

EasyEaseでは、オープニング・エンディング映像をテンプレート化した5万円のパッケージを用意している。これは静止画ベースの最低限の構成で、写真とテキストを流し込む形の映像になる。ここから作り込みたい場合は、通常のオープニング映像制作でカスタムしていく二段構えにしている。

なぜこの価格にしているかというと、テンプレート化することで毎回ゼロから個別設計する部分を減らしているから。品質を落として安くしているわけではなく、人の手が介在する範囲を絞ることで成立させている。

これがなぜ「稟議が通りやすい会社」につながるかというと、決裁者にとって「まず一回、映像を試してみる」という選択肢を提示できるからだ。いきなり数十万円の稟議を上げるより、5万円から始めて「来年はもっと予算を組もう」という流れを作れる方が、社内で通しやすい。

無料で相談する制作実績を見る

セリフ例:決裁者に響く言い方 vs 響かない言い方

ここは実際に現場で使えるトーク例を出しておく。

響かない言い方 「感動的な映像で、会場が盛り上がると思います」

これは誰でも言える。決裁者には「盛り上がるかどうか」より「投資する理由」が必要。

響く言い方(社長決裁の場合) 「今年の周年式典で、創業からの歩みを3分間の映像にまとめます。会場が暗転してこの映像が流れた瞬間、参加してるメンバー全員が同じ物語を共有する時間になります。この一体感が、来期の経営方針を伝える前段として効いてきます」

響く言い方(人事部長決裁の場合) 「表彰式のオープニングに映像を入れることで、表彰されるメンバーの緊張感と、見てるメンバーの期待感が一段上がります。この差は、翌日からの現場の空気に出てきます」

数字や期間、具体的な場面を入れることで、決裁者が頭の中でイメージできるようになる。「効果的です」だけで終わらせないことが重要。

【イベント会社さまへ】

「この演出、映像でやりたいけど社内に手がない」——そんなときは、制作パートナーとして裏方で入ります。

御社の名前で納品できる形(下請け・OEM)にも対応しています。

👉 相談する:https://easyease.net/contact/

稟議通過チェックリスト

提案前に、この6項目を確認してほしい。

– [ ] 決裁者が誰か特定できているか – [ ] 決裁者の関心(社内求心力/対外信頼/メンバーのモチベーション)を把握しているか – [ ] 金額だけでなく構成案をセットで提示しているか – [ ] 予算規模に応じた「入口」の選択肢を用意しているか – [ ] 「投資対効果」につながる言葉で説明できているか – [ ] 過去の実績を、その会社の状況に翻訳して伝えているか

このチェックリストを埋めた状態で提案書を出すのと、金額表だけで出すのとでは、決裁までのスピードが変わってくる。

周年イベント映像の稟議通過チェックリスト

なぜ「体験してもらうこと」が来年の予算につながるのか

この5万円のパッケージを作った理由は、安さそのものが目的じゃない。映像を使ったことがない企業ほど「うちには必要ない」と思い込んでる。それは使ったことがないから、価値が分からないだけなんだと思う。

会場が暗転して、オープニング映像が流れた瞬間。参加者の空気が変わる。姿勢が変わる。この体験は、一度味わってもらうしかないと僕は考えてる。

その最初の一回を邪魔してるのが、金額のハードルだ。だから価格を下げてる。

一度体験すると「次はエンディングも映像でやりたい」「表彰式でも使いたい」と、映像を使える場面が自然に広がっていく。そして翌年、決裁者から「去年は映像を入れたら反響が良かった。今年はもっと予算を組んで盛大にやろう」という判断が出てくる。

イベント会社にとってこれは、目先の1本の単価の話じゃない。クライアントの映像予算そのものを育てる一手になる。来年、再来年の案件規模の話につながっていく。

まとめ

周年イベントの映像提案の稟議が通るかどうかは、演出のクオリティだけでは決まらない。決裁者が誰で、何を判断基準にしているかを見極めて、その言葉に翻訳できているかが分かれ目になる。

金額だけの見積もりではなく構成案とセットで出すこと。予算規模に応じた入口を用意しておくこと。そして「盛り上がります」ではなく、決裁者の経営目的につながる言葉で伝えること。この3つを意識するだけで、提案の通り方はかなり変わってくると僕は感じてる。

次にイベント会社さんが周年イベントの提案書を作るときは、このチェックリストを一度当てはめてみてほしい。埋まらない項目があれば、そこが今回の提案の弱点になっている可能性が高い。

【株式会社EasyEaseについて】

イベント会社の映像パートナー。企業イベントの撮影・編集・ライブ配信・OPムービー制作を、 御社案件の一部として裏方で担当します。テンプレートを活用して工数を抑えることで、OP映像をもっと多くの現場で使ってもらえる価格にしています。 広告代理店・制作会社向け自社サービス「CUROCO」も運営中。

🌐 公式サイト:https://easyease.net/ 📩 パートナーのご相談:https://easyease.net/contact/

イベント映像の予算感や社内稟議の進め方は、業界全体の動向を押さえておくと説得力が増す。一般社団法人日本イベント産業振興協会(JACE)が公表しているイベント市場の統計も、決裁者向け資料の裏づけとして使いやすい。

EasyEaseが実際に手がけた企業イベント映像・OPムービーは制作実績ページにまとめています。実際の事例はこちら。ご依頼いただけるサービス全般はこちらからご覧いただけます。

なお、映像そのものの制作費はおおよそ10万〜50万円が目安で、規模や本数によって変わります。まずは打ち合わせで無料お見積もりをお出ししますので、お気軽にご相談ください。

無料で相談する制作実績を見る

【株式会社EasyEaseについて】

イベント会社の映像パートナー。企業イベントの撮影・編集・ライブ配信OPムービー制作まで、案件の一部として裏方で担当します。広告代理店・制作会社向け自社サービス「CUROCO」も運営中。

公式サイト:株式会社EasyEase公式サイト / パートナーのご相談:お問い合わせフォームはこちら

関連記事

← コラム一覧に戻る