「クライアントから『オープニングムービー入れたいんだけど、いくらくらい?』って聞かれた時、どう答えるか迷う」
そんな相談をイベント会社の営業さんから受けることがある。案件の予算感も、クライアントの映像への理解度も、毎回バラバラだからだ。
僕らEasyEaseには「1本5万円のテンプレート型OPムービー」と「通常のフルオーダー制作」の2つの選択肢がある。この記事では、どういう案件でどう使い分けるべきか、具体的な基準まで落とし込んで書いていく。
オープニングムービーを「どちらか一択」で考えると提案を外す理由
5万円パッケージと通常制作は、「安いか高いか」の対立軸で語るものじゃないと僕は思ってる。
営業担当が「予算が少なそうだから5万円のやつを勧めよう」と決め打ちしてしまうと、半分正解で半分間違ってる、という結果になりやすい。
判断基準にすべきなのは予算だけじゃなくて、そのクライアントが映像演出をこれまで使ったことがあるかどうか、それとそのイベントで映像に何を期待してるかの2つだ。
たとえば同じ「予算があまりない」案件でも、 – 今回が初めての映像導入で、まずは体験してもらいたいケース – 過去に映像を入れたことがあって、単純にコストを抑えたいだけのケース
この2つは提案が全く変わってくる。前者は5万円パッケージがハマる。後者はむしろ、通常制作の中でどこを削るかという話し合いになる。

だから僕がイベント会社さんに最初に聞くのは「予算はいくらですか」じゃなくて「このクライアント、映像演出使ったことありますか」だ。この質問一つで、提案の方向性がほぼ決まる。
基準①:クライアントの「映像経験値」で決める
一番大事な軸がこれだ。
映像演出が初めての企業には、5万円パッケージを勧める。
理由はシンプルで、映像を使ったことがない企業ほど「うちには必要ない」と思い込んでるケースが多いからだ。使ったことがないから、価値が分からない。体験してないものを想像で評価するのは誰でも難しい。
会場が暗転して、スクリーンにOPムービーが流れた瞬間、空気が変わる。参加者の姿勢がふっと前のめりになる。あの体験は、実際に味わってもらうしかない。
だからこそ、その”最初の一回”のハードルを下げることに意味がある。5万円パッケージはそのための入口だ。テンプレート(型)と素材、仕様書がセットになっていて、発注側はフォームに入力するだけで完成イメージがその場で固まる。決まった型に沿って制作を進める仕組みだから、毎回ゼロから個別設計する通常制作と比べて、人の手が介在する範囲を絞れる。だから低予算で成立してる。
一方で、すでに映像演出を経験していて「もっと作り込みたい」というクライアントには、通常制作を提案すべきだ。去年OPムービーを入れて反響が良かった、今年はもっと予算を組んで盛大にやりたい、というフェーズのクライアントに5万円パッケージを持っていくと、逆に物足りなさを感じさせてしまう。
基準②:イベントの「格」と映像の役割で決める
2つ目の基準は、そのイベントの中で映像がどんな役割を担うかだ。
社員総会の冒頭で場の空気を作るためのOP、展示会ブースで来場者の足を止めるための告知映像、周年イベントのメインコンテンツとしてのブランドムービー。これらは全部「映像演出」とひとくくりにされがちだけど、求められる作り込みの深さが違う。
判断のポイントはこうだ。
映像がその日の”添え物”なら5万円パッケージ、映像がその日の”主役級コンテンツ”なら通常制作。
社員総会の開会前に流すOP、表彰式の登壇前に流す演出映像、展示会ブースの呼び込み用ループ映像。こういうものは、場の空気を作る役割が中心で、映像単体で企業の価値観や物語を語り切る必要は薄い。ここは5万円パッケージの得意分野だ。
逆に、周年イベントのメインで流すブランドムービーや、経営理念を伝える映像、採用イベントで会社の文化を語る映像。これは企業の文化・価値観・ブランドが問われる映像だから、しっかり作り込むべきだと僕は考えてる。ここにテンプレートを当てはめると、薄っぺらく見えてしまうリスクがある。
予算別・用途別 使い分け表
| 状況 | 映像経験 | イベントでの役割 | おすすめプラン | |—|—|—|—| | 初めての映像導入 | なし | OP・エンディングなど場の演出 | 5万円パッケージ | | 過去に導入済み、深めたい | あり | OP・エンディング | 通常制作(カスタム) | | 周年・経営理念を語る | 問わない | メインコンテンツ | 通常制作 | | 社員総会・表彰式の場つなぎ | 問わない | 添え物としての演出 | 5万円パッケージ | | 展示会ブースの呼び込み | 問わない | 集客・告知 | 5万円パッケージ | | 採用イベントで文化を伝える | 問わない | メインコンテンツ | 通常制作 |
この表を営業トークの手元資料として持っておくと、クライアントとの会話の中でどちらを勧めるべきかすぐ判断できるようになる。
基準③:予算と「次年度への育て方」で決める
3つ目は予算そのものの話だけど、ここで大事なのは「今回いくらか」だけじゃなくて「来年以降どう育てていくか」という視点だ。
5万円パッケージは静止画ベースの最低限の構成になってる。これは正直に伝えるべきポイントで、過剰に期待させると後で「思ってたのと違う」という話になりかねない。ここから作り込みたい場合は、通常のオープニング映像制作料金でカスタム制作に移行できる。つまり5万円は入口の最小構成であり、必要に応じて上のグレードへ広げられる二段構えになってる。
この構造を理解してると、営業トークがすごく作りやすくなる。
例えばクライアントにこう伝える。
「今回は初めてなので、まずは5万円のプランでOPムービーを体験していただいて、来年反響が良ければエンディングも追加したり、通常制作でもっと作り込むこともできます」
一度映像を体験すると「次はエンディングも」「表彰式でも使いたい」と、映像を使える場面が自然に広がっていく。そして翌年、「去年は映像を入れたら反響が良かった。今年はもっと予算を組んで盛大にやろう」という判断につながっていく。
これはイベント会社にとって、目先の1本の単価の話じゃなくて、クライアントの映像予算そのものを育てる一手になる。

打ち合わせで確認すべき3つの質問(チェックリスト)
ここまでの3つの基準を、初回の打ち合わせでそのまま使える質問に落とし込んでおく。
1. 「これまで御社のイベントで映像演出を使ったことはありますか?」 2. 「今回、映像はイベントの中でどんな役割を果たしてほしいですか?(場つなぎか、メインコンテンツか)」 3. 「来年以降もこのイベントは継続予定ですか?(来年の予算を見据えた提案ができるかの確認)」
毎回ゼロから「このクライアントに何を提案しよう」と考えるんじゃなくて、この3つをチェックリストとして持っておく。それだけで、初回の打ち合わせの精度がかなり上がるはずだ。
【イベント会社さまへ】
「この演出、映像でやりたいけど社内に手がない」——そんなときは、制作パートナーとして裏方で入ります。
御社の名前で納品できる形(下請け・OEM)にも対応しています。
👉 相談する:無料で相談する
OEM提供の仕組みと、価格を下げてる理由
もう一つ、イベント会社さんからよく聞かれることに触れておきたい。「この5万円って、なんでそんなに安くできるんですか」という質問だ。
答えは単純で、テンプレート化して人の手が介在する範囲を絞っているからだ。毎回ゼロから個別設計するのではなく、型と素材と仕様書をあらかじめ用意して、発注側がフォームに入力する形にしてる。品質を落として安くしてるわけじゃなくて、設計の手間を減らすことでこの価格を実現してる。
そしてこのパッケージは、EasyEaseからイベント会社さんへ1本5万円で卸す形になってる。イベント会社さんが自社のクライアントにいくらで販売するかは自由で、僕らはそこに口を出さない。御社の名義で納品してもらって構わない。僕らはあくまで裏方に徹する立場だ。なお、こうした下請け・OEM形式の取引条件については公正取引委員会の下請法解説も一度目を通しておくと、書面の交わし方で迷わずに済む。
このパッケージの目的はただ一つ。エンドクライアントに”映像の力”を体験してもらうことだ。安さそのものが目的なんじゃなくて、映像を諦めていた企業に、最初の一歩を届けるための仕組みだと僕は考えてる。
まとめ:判断基準を1枚のシートにしておく
ここまで3つの基準を紹介してきた。
– クライアントの映像経験値(初めてか、経験済みか) – イベントでの映像の役割(添え物か、メインコンテンツか) – 予算と次年度への育て方(今回だけの話か、継続を見据えた話か)
この3つを打ち合わせの最初に確認できれば、5万円パッケージと通常制作、どちらを提案すべきかはかなりクリアになる。
大事なのは、安いプランを「妥協案」として出さないことだ。5万円パッケージは、映像を諦めていた企業に最初の体験を届けるための、れっきとした選択肢だ。そして通常制作は、その体験を経て「もっと作り込みたい」となった企業のための次のステップだ。
この2つを行ったり来たりしながら、クライアントの映像予算を一緒に育てていく。それがイベント会社にとって、目先の1案件じゃなくて、来年・再来年の案件規模につながる提案の仕方だと僕は思ってる。
次にクライアントから「オープニングムービー、いくらくらい?」と聞かれたら、まずはさっきの3つの質問から始めてみてほしい。
【株式会社EasyEaseについて】
イベント会社の映像パートナー。企業イベントの撮影・編集・ライブ配信・OPムービー制作を、 御社案件の一部として裏方で担当します。テンプレートを活用して工数を抑えることで、OP映像をもっと多くの現場で使ってもらえる価格にしています。 広告代理店・制作会社向け自社サービス「CUROCO」も運営中。
🌐 公式サイト:株式会社EasyEase 📩 パートナーのご相談:無料で相談する
撮影・編集・配信の対応範囲はイベント・ライブ配信と映像制作のページにまとめている。提供している内容の全体像はサービス一覧から確認できる。実際の事例はこちら:制作実績。
費用の目安を補足しておくと、通常制作のOPムービーはおおよそ10万〜50万円が相場で、尺・素材の有無・撮影の要否によって幅が出る。料金表を一律に当てはめるより、まずは打ち合わせで無料お見積もりを取ってもらう方が早い。